<札幌音楽家協議会共催>第10回オンラインレクチャー ショパンのピアニズムとポリフォニー

日時:2月28日(日)19:00~21:00

講師:西田 諭子 先生

札幌音楽家協議会&庭園想楽 共催 企画

(本企画は、札幌音楽家協議会様との共催企画になります。札幌音楽家協議会会員の方は、同協議会経由でお申し込み頂くことにより無料でご参加頂けます。)

◆ショパンの書法におけるそのピアニズムの影響

ショパンは、長い指(2や3の指)を黒鍵に置くことでレガートが演奏しやすくなると考えていた。実際、そうした彼特有のピアニズムを反映して、ショパンの作品には、長い指で演奏されると想定される黒鍵上の音が保続音として書かれているケース、さらにはそうした保続音が内声に新たな旋律を生じさせているケースが多く見られる。さまざまな実例から、ショパンの書法が彼のピアニズムと密接に関連していることを明らかにする。

◆〈和声的レガート〉とショパンのポリフォニー

ショパンのピアニズムと密接に関連した書法として、〈和声的レガート〉を取り上げる。これはポーランドのショパン研究家でピアニストのJan Ekierが命名したもので、いわゆるフィンガー・ペダルに相当する書法であるが、ショパンにおいてはそれが多声的書法と結び付き、彼独自のピアノ書法が生み出されている。

《マズルカ イ短調》(遺作)や《ファンタジー》作品49に見られる〈和声的レガート〉は、分散和音とも旋律ともつかない独特のテクスチャーを生み出している。また、《ノクターン 嬰へ長調》作品15-2や《ノクターン 変ニ長調》27-2には、〈和声的レガート〉によって内声に旋律が生じている例も見られる。

分散和音の中から新たな旋律が生じているさまざまな実例を通して、ショパンにおけるポリフォニーのありようについても考察する。


西田 諭子(にしだ さとこ)先生 略歴

国立音楽大学(器楽科ピアノ専攻)卒業後、2002~2006年、ポーランド国立ショパン音楽院(現ショパン音楽大学)研究科留学。2010年、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科博士前期課程修了。2015年、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科博士後期課程修了(人文科学博士)。お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科研究院研究員(2015~2016年)、お茶の水女子大学基幹研究院研究員(2016~2017年)を経て、現在くらしき作陽大学非常勤講師。

2008年、ピアノ・リサイタル「ショパンとその時代Chopin and His Era」開催(岡山県、岡山県教育委員会、早島町教育委員会、日本放送協会岡山放送局、山陽新聞社後援)。

2012年、『2012年度フォーラム・ポーランド会議〈ポロネーズをめぐって〉』で講演(「ポロネーズからファンタジーへ―ショパンのポロネーズの調性に関する考察」)。2015年、『BUNCADEMY第3回若手研究者による音楽学講座』でレクチャーを担当(「ショパンの和声・調性書法における強調音のはたらき」)。

共訳書に、『ショパン全書簡1816~1831年 ―ポーランド時代』(2012年、岩波書店)、『ショパン全書簡1831~1835 ―パリ時代(上)』(2019年、同)『ショパン全書簡1836~1839年 ―パリ時代(下)』(2020年、同)。訳書に、アリーナ・ノヴァク=ロマノーヴィチ『ユゼフ・エルスネル研究』(科研費成果報告、基礎研究(C)2014-2017、研究課題番号26370106、研究代表者:加藤一郎、2017)、『ショパンの国のピアノ曲』(2020年、全音楽譜出版)。



参加費 1000円(開催経費として)

             ※当日12:00以降のお申し込みは1500円となりますので、お早めにお申し込みください。



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庭園想楽

庭園想楽は、日本庭園の精神である不易流行の思想から着想した、未来につながる音楽を創造するために様々な事柄を学ぶための場です。 過去の音楽芸術の研究や、作品の制作、演奏実践等を通して今日の音楽の在り方について問い直していきたいと思います。 また「庭園想楽」に関わる人々が、それぞれの視点から音楽やその他の芸術に関わる美について考え、議論を通して新しい世界を生み出すことを目的としています。